0歳の赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしたいけれど、自分の好みで選ぶとジャンルが偏ってしまいそう…
知育に役立ちそうな絵本を選びたいけれど、図書館に借りに行く体力も、ネットで検索する気力も今はない
一時的な流行りの絵本ではなく、昔から読み継がれている不偏の名作絵本を知りたい
0歳の赤ちゃんは、ミルクを飲む→泣く→寝るを繰り返す毎日。
今は多分、言葉がまだよくわからないだろうと、赤ちゃんをベッドで寝かせているだけの時間が長くなっていませんか?
こんにちは、子どもが生後0ケ月のときに、良書とよばれる絵本137冊を自宅の本棚に揃えた、ヌマタミのエダです。
赤ちゃんは生まれてすぐから、言語獲得のための「ヒアリング」がはじまるのだそう。
それを知った私は、赤ちゃんの「視力」と「聴力」のよい刺激になればと思い、生後0ケ月からすぐに読み聞かせを始めました。
- 0歳の赤ちゃんにおすすめの、昔から読み継がれている良書絵本18選を知ることができます
- 「子ども専用の絵本を常に用意しておくこと」や「同じ絵本を繰り返し読むこと」が、赤ちゃんにどんな影響を与えるのかがわかります
- 一定数の良書を自宅に揃えることで精神的な余裕が生まれ、図書館通いやネット検索などによる、絵本選びのストレスから解放されます
この記事でわかること
- 子どもの6割近くが、生後4ヶ月で読み聞かせを体験している
- 絵本は破れたり折れたりするものだということを、赤ちゃんに体験させることも大切
- ”同じ絵本を繰り返して読む”ことが、赤ちゃんの語彙力向上に繋がる
- 家庭での絵本や本の収容数が高いほど、本好きになる子どもの割合が高くなる
【月齢別】0歳から読み聞かせをしたい おすすめ絵本18選
- 「あかちゃんのうた」童心社
- 「いないいないばあ」童心社
- 「ゆめにこにこ」こぐま社
- 「いいおかお」童心社
- 「がたん ごとん がたん ごとん」福音館書店
- 「おふろでちゃぷちゃぷ」童心社
- 「あーんあん」福音館書店
- 「こぐまちゃん おはよう」こぐま社
- 「ねないこ だれだ」福音館書店
- 「きんぎょが にげた」福音館書店
- 「ことばのべんきょう」福音館書店
- 「うさこちゃんとどうぶつえん」福音館書店
- 「これはのみのぴこ」サンリード
- 「しろくまちゃんのほっとけーき」こぐま社
- 「こぐまちゃんのみずあそび」こぐま社
- 「おんなじ おんなじ」こぐま社
- 「タンタンのずぼん」偕成社
- 「ノンタンぶらんこのせて」偕成社
絵本史に残るベストセラー良書18選|0歳向|知育に役立つ名著絵本
子どもの6割近くが生後4ヶ月で読み聞かせを体験している
赤ちゃんは生後3ケ月頃から、大人の話す言葉を認識するようになるという調査結果があるそうです。
言語の獲得はヒアリングから。(中略)大人の言うことがなんとなくわかるようになるのは、3ヶ月程度だと思われるし、半年すれば、ほぼ認識できているようである
引用:『乳幼児の言葉の発達と絵本』
古相 正美
実際には(生後)4ヵ月の赤ちゃんの6割近くが、すでに読み聞かせを体験しているという調査結果がある
引用:『研究論文 子どもへの絵本の読み聞かせに対する親の考え』
藪中 征代聖徳大学大学院教職研究科
教授・吉田 佐治子摂南大学法学部・教授
絵本は破れたり折れたりするものだということを、赤ちゃんに体験させることも大切
絵本を「買うか」、それとも「図書館で借りるか」についても、迷ってしまいがち。
赤ちゃんは、絵本に手をのばすようになりますが、その気持ちを遮るように、大人が絵本のページをめくってしまうのは考えもの。
積極的に絵本に触れさせたうえで「大切に絵本を読まないと、絵本は破れたり、折れたりする」ということを、赤ちゃん自身に身をもって体験させてあげましょう。
紙が破れるときの「べりっ」という音や、ページをめくるときの「手触り感」も、赤ちゃんの五感の成長に役立ちます。
それでも、大人が絵本を直すところを見せたり、セロテープ類を使って一緒に絵本を直したりすることで、少しずつ、絵本を投げたり、噛んだりすることがなくなっていきました
”同じ絵本を繰り返して読む”ことが、赤ちゃんの語彙力向上に繋がる
今はまだ0歳でも、やがてひとりで絵本を読むようになると、本棚に並ぶ絵本に手を伸ばす機会が増えていきます。
同一絵本の反復読み聞かせにおいて(中略)語彙を獲得する基盤が形成され、一般的な語彙力向上につながったと考えられる
引用:『幼児期における絵本の読み聞かせと認知能力との関連』
雨越 康子(京都府立大学大学院 公共政策学研究科)
あえて同じ絵本を何度も読むことで、赤ちゃんの脳内に、絵本の文や絵が強く印象づけられるそう。
我が家でも、お気に入りの絵本に出てくる言葉をいつのまにか覚えてしまった、ということが多くありました。
おそらく、同じ絵本を繰り返し読んだおかげだと、今では考えています。
家庭での絵本や本の収容数が高いほど、本好きになる子どもの割合が高くなる
あるリサーチによると、絵本や本の所有数と子どもの本好きの割合は関連性があるとのこと。
なかでも「30冊以上の絵本や本を所蔵している家庭では、過半数の子どもが絵本や本がとても好きと答えた」という結果が出ているそうです。
絵本や本の所有数が30冊以上の家庭では、54.8%の子どもが絵本や本がとても好きと回答している
21-30 冊の家庭では41.7%、10-20 冊の家庭では27.9%、10 冊未満の家庭では23.1%、ほとんどない家庭では14.3%で、子どもの絵本や本が多い家庭ほど本好きな子どもの割合が高い
引用:『子育て世帯の生活実態が幼児期の読書環境に与える影響』
櫻 幸恵(岩手県立大学社会福祉学部)
下平 なをみ(岩手県立大学社会福祉学部)
児玉 康宏(岩手県北上市立中央図書館)
生後半年くらいまでは、昔から読み継がれているような定番の絵本を、5~10冊揃えておけば、個人的に十分だと思います。
絵本を汚されても破られても、図書館本のように慌てることがないので、精神的にも余裕が生まれやすくなりますよ。
ではここから、0歳からの読み聞かせにおすすめの絵本をご紹介していきます。
【月齢別】0歳から読み聞かせをしたい おすすめ絵本18選
リストアップした絵本は、0歳から5歳まで、何度も読み聞かせをしたものばかりですが、6年間でどのくらいの使用感が出たのか、参考までにアフター画像を中心に載せてみました。
「0歳〇ヶ月」など、見出しに入っている月齢は、我が家が使っていた知育教材でる家庭保育園の指導プログラムを元にしていますが、あくまで参考月齢としてご覧ください。
(絵本の発行部数は、株式会社トーハン「ミリオンぶっく」様などを参照しています)
0歳1ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【105万部突破】1971年初版『あかちゃんのうた』
童心社 松谷みよ子 文/いわさきちひろ 絵
見開き1ページずつの詩になっているので、どこから読み始めても、途中で読み終わってもOK。
刺激が少ない美しい挿絵と、耳に心地よい詩の組み合わせが、赤ちゃんの視覚と聴覚に働きかけます。
古くから日本で親しまれてきた手遊び歌や旋律が満載で、美しい日本語の響きに触れることができます。
0歳2ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【735万部突破】1967年初版『いないいないばあ』
童心社 松谷みよ子 文/瀬川康男 絵
日本の絵本で、初めて累計出版部数700万部を超えた絵本。
「いないいない…」としばらく間をためてから、「ばあ!」と言うのと同時にページをめくると、赤ちゃんがそのタイミングをだんだん楽しんでくれるようになります。
1歳くらいになれば、自然とひとりでも読みながら次第にめくるように。
【210万部突破】1998年初版『ゆめにこにこ』
こぐま社 柳原良平 作
「かお じゃぶじゃぶ」「はみがき ごしごし」など、名詞と擬音語で構成された”繰り返し言葉”を集めたオトマノぺ絵本。
極限まで単純化した人間の顔(切り絵)は、赤ちゃんの興味をひきつけるようです。
朝起きてから夜眠るまでの生活で使う言葉のほか、「あめ ざーざー」など、四季折々の情景をあらわす言葉が出てくるので、子どもとお散歩をしながら、その言葉を使うきっかけづくりにするのもよさそう。
0歳3ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【218万部突破】1967年初版『いいおかお』
童心社 松谷みよ子 文/瀬川康男 絵
1967年に『いないいないばあ』と同時刊行された、200万部を超えたベストセラー絵本。
文章は短めですが、優しい日本語の響きが楽しめる絵本です。
【265万部突破】1987年初版『がたん ごとん がたん ごとん』
福音館書店 安西水丸 作
登場するのは、コップや哺乳瓶など、赤ちゃんに馴染みのあるものばかり。
終点でみんなを下ろした後、電車が再び「がたんごとん」と進んでいくので、おそらく「もう一度読んで」とエンドレスで読むことになります。
0歳4ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【201万部突破】1970年初版『おふろでちゃぷちゃぷ』
童心社 松谷みよ子 文/いわさきちひろ 絵
タオルを持ったアヒルを追って、はだかんぼでお風呂に入る子どもを描いた絵本。
シャンプーが苦手な子でも、絵本と同じように「頭を洗って、キューピーさん」をしたくなります。
「お風呂は楽しい場所」という気持ちを持つ、きっかけづくりに。
【130万部突破】1972年初版『あーんあん』
福音館書店 せなけいこ 作・絵
保育園に行きたくなくて泣いた男の子が、魚に変身してしまうストーリー。
せなけいこさんの絵本は、読後怖くなったり、奇妙な気持ちになったりすることが多いのですが、この絵本は、最後にお母さんが網を持って男の子を助けにくるので気持ち的にすくわれます。
イヤイヤ期のお子さんが、泣いてしまう男の子に共感できそうな絵本。
0歳6ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【シリーズ累計1,000万部突破】1970年初版『こぐまちゃん おはよう』
こぐま社 わかやまけん 絵/もりひさし 文/わだよしおみ 文
朝起きてから寝るまでの、日常生活を描いた絵本。
朝起きて顔を洗い、ごはんをきちんと食べ、お風呂にも入り、夜も一人で眠れるこぐまちゃん。
金魚に餌やりまでするという、自分が課せられたお仕事までこなします。
「自分もこぐまちゃんのように、一人でやってみようかな…」と子どもの背中を押してくれそう。
0歳7ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【334万部突破】1969年初版『ねないこ だれだ』
福音館書店 せなけいこ 作・絵
寝ない子がどこかに連れ去られて飛んでいくという内容ですが、我が家のお気に入り絵本No.1でした。
「怖い」という気持ちは「楽しい」や「嬉しい」と同様、子どもの頃に経験しておくべき重要な感情表現と聞いたことがありますが、この本はまさにそれにあてはまるのでしょうか?
0歳8ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【334万部突破】1982年初版『きんぎょが にげた』
福音館書店 五味太郎 作
作者の五味さんによると「逃げるというのは成長そのもの」なのだそうです。
いたるところに隠れた金魚を見つけると、まだ言葉が出ない赤ちゃんでも、指差しをして教えてくれるようになります。
持ち運びがしやすい、手のひらサイズもあり。
0歳9ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【発行部数不明】1975年初版『ことばのべんきょう』(全4冊)
福音館書店 かこ・さとし 文・絵
ペーパーバック(薄型の紙製書籍)なので、1冊ずつバラバラに持ち歩くことができます。
クマちゃんを主役に、昭和の風景や挨拶言葉などが、細かく描かれているので、かなりの読み応えがあります。
今ではなかなかお目にかかれない、懐かしの日用品もいっぱい。
【205万部突破】1964年初版『うさこちゃんとどうぶつえん』
福音館書店 ディック・ブルーナ 文・絵/いしい ももこ 訳
うさこちゃんがお父さんと動物園に出かけ、たくさんの動物を見てから、帰りの電車で眠ってしまうお話。
ささいな小旅行でも、子どもにとっては記憶に残る大冒険なのだと感じます。
温かみのある手描きのタッチや鮮やかな色使いが、強い印象を残す絵本。
【発行部数不明】1979年初版『これはのみのぴこ』
サンリード 谷川 俊太郎 作/和田 誠 絵
ストーリーが進むほど、おそらく早口言葉で読むことになるので、少々気合いが必要になる本。
最初は楽勝ですが、どんどん長文になってくるので読み手側の肺活量がある意味試されます。
繰り返し読むうちに、次第に言葉を暗記できるように。
0歳10ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【343万部突破】1980年初版『しろくまちゃんのほっとけーき』
こぐま社 わかやまけん 絵/もりひさし 文/わだよしおみ 文
しろくまちゃんがホットケーキを焼き、こぐまちゃんと分け合って食べ、一緒に食器を洗うまでの過程を描いた作品。
お手伝いをしたときの楽しさや、つくった料理をお友達と分け合う嬉しさが詰まっています。
しろくまちゃんたちの無表情さが個人的にちょっと気になりますが、絵の色使いはポップでかわいい。
【103部突破】1980年初版『こぐまちゃんのみずあそび』
こぐま社 わかやまけん 絵/もりひさし 文/わだよしおみ 文
水遊びを存分に楽しんでも、大人がまったく邪魔してこない優しい世界。
ホースを振り回したり、アリに水をかけたりと、こぐまちゃん達はやり放題遊びますが、作者によると現実世界ではなかなか許されない環境にあることをふまえて書かれたものなのだそう。
今ではなかなか難しい、水のいたずら遊びをする体験の貴重さを伝えてくれます。
【発行部数不明】1968年初版『おんなじ おんなじ』
こぐま社 多田ヒロシ 作
仲良しのブタさんとウサギさんが、お揃いのものを持っていることで「おんなじ おんなじ」と共感しあうお話。
最後は「違う」ものを持っていることに気が付くというオチがあります。
「同じこと」「違うこと」に対して、関心を持ち始めた時期におすすめ。
0歳11ヶ月児さんに読み聞かせたい絵本
【発行部数不明】1976年初版『タンタンのずぼん』
偕成社 いわむらかずお 作
『14ひきのあさごはん』でも知られる、いわむらかずおさんの絵本。
タンタンというおサルさんのずぼん(というより、サスペンダー)が伸び、いろいろな楽しみ方を展開していきます。
おもちゃがなくても、なんでも遊び道具になるという、子どもの想像力の可能性を感じる絵本。
【271万部突破】2008年初版『ノンタンぶらんこのせて』
偕成社 キヨノサチコ 作・絵
ノンタンは、日常生活でよく見かける子どもそのもの。
ブランコをずっと独り占めしていると、どうなるのか?・・・現実社会ではそういった場合、親が介入してしまいがちですが、仲間同士で解決まで導くストーリーは、子どもにとってかなり響く内容かと思います。
もれなく数字をかぞえる練習にもなるので、一石二鳥。
この記事のまとめ
- 子どもの6割近くが、生後4ヶ月で読み聞かせを体験している
- 絵本は破れたり折れたりするものだということを、赤ちゃんに体験させることも大切
- ”同じ絵本を繰り返して読む”ことが、赤ちゃんの語彙力向上に繋がる
- 家庭での絵本や本の収容数が高いほど、本好きになる子どもの割合が高くなる
【月齢別】0歳から読み聞かせをしたい おすすめ絵本18選
- 「あかちゃんのうた」童心社
- 「いないいないばあ」童心社
- 「ゆめにこにこ」こぐま社
- 「いいおかお」童心社
- 「がたん ごとん がたん ごとん」福音館書店
- 「おふろでちゃぷちゃぷ」童心社
- 「あーんあん」福音館書店
- 「こぐまちゃん おはよう」こぐま社
- 「ねないこ だれだ」福音館書店
- 「きんぎょが にげた」福音館書店
- 「ことばのべんきょう」福音館書店
- 「うさこちゃんとどうぶつえん」福音館書店
- 「これはのみのぴこ」サンリード
- 「しろくまちゃんのほっとけーき」こぐま社
- 「こぐまちゃんのみずあそび」こぐま社
- 「おんなじ おんなじ」こぐま社
- 「タンタンのずぼん」偕成社
- 「ノンタンぶらんこのせて」偕成社
おすすめの良書絵本はまだまだありますが、他の絵本も気になる方は、実際に購入した方のレビューが載っている絵本ナビも参考にしてみてくださいね。