「今はまだ子どもが小さいけれど、無垢材の家具を買っても後悔しない?」
「無垢材の家具って、どんな特徴があるの?」
「無垢材の家具を長く使うなら、どんな塗装仕上げがおすすめ?」
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
天然木の風合いと温かみを楽しめる、無垢材の家具。
樹種ごとに色や模様が異なるほか、自然な木の肌触りや香りを楽しめるなど、多くの魅力があります。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
子どもがまだ小さいうちは、無垢材の家具を買うのはやめたほうがいいのかな…
●
●
●
こんにちは、インテリアコーディネーター・二級建築士のエダです。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
我が家は、オイル塗装仕上げの無垢材テーブルを購入し、かれこれ17年近く経ちました。
長い目でみて、本当にコスパがよい買い物だったと満足しています。
今回は、無垢材の家具を購入するかどうかで迷っている方に向けて、役立つ記事をご紹介!
無垢材家具が小さいお子さんにどんな影響を与えるかについても、解説していきます。
この記事でわかること
- 木の家具は主に「無垢材」「集成材」「木質系加工材」に分類できる(比較表あり)
- 無垢材家具は、定期的にメンテナンスすることで長く愛着を持って使い続けることが可能
- ウレタン仕上げの無垢材家具は、お手入れは楽だが修復不可
- 無垢材家具は水気や湿気に弱いため、普段の使い方に配慮が必要
- 無垢材家具を保護するおすすめの自然塗料は、主に4種類ある
目次
2024年版|子どもと無垢材家具の相性は?専門家が樹種別の特徴からおすすめの木材保護塗料まで詳しく解説
結論からいうと、無垢材の家具は、小さい子どもがいるご家庭でも問題なく使用できます。
しかし「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないよう、事前に無垢材家具の特性をしっかりおさえておくことが大切。
無垢材家具と、それ以外の木製家具は、どんな点が違うの?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材と間違えやすい木の種類には「集成材」や「木質系加工材」などがあります
まずは、木の家具に使われている主な種類をおさえましょう。
●
●
●
木の家具は主に「無垢材」「集成材」「木質系加工材」に分類できる
木の家具(木質系家具)は、主に「無垢材」「集成材」「木質系加工材」に分類できます。
品質(変形やひび割れ) | 風合い・施工性 | 価格 | |
無垢材の家具 | ◎調湿機能に優れる
◎香りにリラックス効果や疲労抑制効果がある ▲乾燥による収縮に伴い、ひび割れや反り、曲がりが発生しやすい ▲樹種や生育年数などにより強度にばらつきがある |
◎滑らかな肌触りが楽しめる
◎自然の風合いを活かした仕上げ ◎化学物質を使わないため、健康障害のリスクが少ない ▲製作に手間がかかる。職人の技術で仕上がりが左右されやすい |
▲一定の樹齢を経た天然木から切りだす必要があり、加工に手間がかかるため価格は高め
|
集成材の家具 | ◎節や割れ等を取り除いて人工的に作られるため、品質が安定している
◎同じ寸法同士の部材で比べると、無垢材より体積あたりの強度は高め ▲製造に高温処理がされるため、調湿機能や香りは無垢材より劣る |
◎仕上がりが職人の技術や経験に左右されにくい
▲無垢材ほどの風合いや高級感は得られにくい
|
◎小さな木板を継ぎ合わせ、無駄なく自由な寸法の木材を製作できるので、コストが安価 |
木質系加工材の家具 | ◎変形や割れが少なく、強度や品質が安定している
◎時間が経ても狂いが出にくい ▲製造に高温処理がされるため、調湿機能や香りは無垢材より劣る |
◎仕上がりが職人の技術や経験に左右されにくい ▲無垢材ほどの風合いや高級感は得られにくい |
◎材料費を安くあげられるので、製作コストが安価 |
●
●
●
無垢材の家具とは
![](https://i.pinimg.com/564x/40/89/68/408968767fdfff878606278939b1e69e.jpg)
天板と前板に無垢材を使ったデスク(pinterest)
無垢材は、1本の天然木を切り出してつくられた木材のこと。
木調シートや突き板を貼り付けている他の家具と異なり、天板の表面はもちろん、その中材も同じ天然木でできているのが特徴です。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材は、人工的につくられたものではないため、ひとつひとつ木の表情が異なります
無垢材の家具のメリット
無垢材は天然木そのものなので、傷がついたり、経年劣化したりしても、自身でメンテナンスができます。※オイル塗装仕上げやソープフィニッシュ仕上げに限ります
表面はもちろん、中身もすべて木でできているため、下地が見えたり、表面材が剥がれたりなど、見た目が著しく悪くなることがありません。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材は、樹種によって木目や色が異なり、時間の経過とともに美しい色の変化を楽しめます
無垢材の家具の留意点
無垢材家具のなかには、ウレタン塗装が施されているものもあります。
ウレタン塗装は水気や汚れには強いのですが、一度傷がつくと自身での補修はできません。
そのため、製作元に修復を依頼することになるのが一般的です。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
特に、やわらかい針葉樹(パインや杉など)の家具は、キズや凹みのリスクが高くなります
●
●
●
集成材の家具とは
![](https://i.pinimg.com/736x/a4/96/17/a496171d7dc3eec2f5395e2f24c9438b.jpg)
集成材(ヒノキ)で製作したキッズテーブル(pinterest)
集成材は、板材や小角材などを加工して作られたもの。
繊維方向を平行に揃え、厚み、幅、長さ方向に集成、接着をした木質材料です。
集成材は大きく2種類あり、そのうち家具製作に用いられるものを「造作用集成材」とよびます。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
造作用集成材は、壁や床、階段など、建物の内装にも使用されています
集成材の家具のメリット
集成材を使った家具は、一定の強度を保ち、品質が安定しているのがメリット。
湿気による、反りや曲がりなどの心配はほぼありません。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材家具に比べると、価格はお安め
集成材の家具の留意点
集成材の家具は、天然木ほどの自然本来の質感や、木目の味わいを期待することはできません。
また、経年劣化により接着剤が剥がれやすくなるなど、無垢材より耐用年数が短くなることも。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
集成材に使われる接着剤は、安全基準が設けられていますが、シックハウス症候群の可能性もゼロとはいえません
●
●
●
木質系材料(合板など)の家具とは
![](https://i.pinimg.com/564x/62/cd/55/62cd55b5bbde04ce066be6108f5331e2.jpg)
合板(白樺)で製作したキッズテーブル(pinterest)
木質系材料とは、小さな木のかけらを原料とし、接着剤を添加して本物の木のように見せたもの。
パーティクルボードや積層材(LVL)など、さまざまな種類がありますが、ここでは合板を使った家具について紹介します。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
合板は、薄い板を接着剤を使って張り合わせたもの。
普通合板の表面に、1㎜以下まで薄くスライスした天然木を貼った「天然木化粧合板」など、いろいろな種類があります
木質系材料(合板)の家具のメリット
木質系材料(合板)を用いた家具は、単板を直交に貼り合わせているので、膨張や収縮のリスクが少ないのがメリット。
経年劣化による割れや反りが出にくく、無垢材より強度は高め。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
合板製の家具は、熱を通しにくいという性質もあります
木質系材料(合板)の家具の留意点
木質系材料(合板)の家具は、傷や凹み、シミが付いてしまうと補修が難しいため、それらが目立つようになった場合、買い替えが必要になります。
また、水気や湿気がつくと変色しやすいのも、合板家具のデメリット。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
合板家具に使われている接着剤の成分によっては、健康に害を及ぼす可能性が。
特に小さな子どもや高齢の方、アレルギーを持つご家族がいる場合は注意しましょう
●
●
●
無垢材は広葉樹か針葉樹かによって、特徴や表情が大きく異なる
無垢材の家具は、広葉樹(Hardwood)か、針葉樹(Softwood)によって、大きく特徴が異なります。
無垢材家具は、主に広葉樹が広く使われていますが、それぞれの違いをチェック!
広葉樹(ハードウッド)の特徴と主な樹種
広葉樹は、硬くて強度があり、傷がつきにくいのがメリット。
一方で、重さがあるため、持ち運びに手間がかかるという一面も。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
広葉樹の代表的な樹種には、次のようなものがあります
ナラ(ジャパニーズオーク)材・ホワイトオーク材
![](https://i.pinimg.com/736x/82/60/a3/8260a33649d6e41929da2446ed34f304.jpg)
ナラ材のイメージ(pinterest)
ナラ(ジャパニーズオーク)材・ホワイトオーク材は、ウイスキー樽や船舶にも使用されるほど、耐水性に優れているのが特徴。
なかでもナラ材を代表するミズナラは、はっきりした年輪と「虎斑(とらふ)」とよばれる、虎の体のような縞模様が魅力。
一方で、膨張や収縮を繰り返すうち、使用環境によっては割れやすくなる一面があります。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
ミズナラの家具は、年月が経つにつれて黄色みが増し、少しずつ飴色に変わっていきます
![](https://i.pinimg.com/564x/99/1b/83/991b8348ee2e73becf5445d2bc95d278.jpg)
ホワイトオーク材のイメージ(pinterest)
ホワイトオークは、ナラと同じブナ科の植物ですが、ナラ材より重みがあります。
湿気や害虫に強く、屋外での使用にも耐えられるほどの耐久性が魅力。
木目は直線的で、ナラ(ジャパニーズオーク)より、やや木目は荒め(幅広)。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
年月が経つと、少しずつ白っぽさが消え、落ち着いたベージュ系色に変化していきます
ハードメープル・ソフトメープル材
![](https://i.pinimg.com/564x/bf/ee/e5/bfeee55cb5e287352b685e592f68eec6.jpg)
ハードメープル材のイメージ(pinterest)
ハードメープルは、衝撃や摩擦に強い特性があるため、ボウリング場の床やダンスフロアなどにも活用されています。
波や鳥の目のような木目が特徴で、明るくて優しい色味が特徴。
![](https://i.pinimg.com/564x/d3/9b/64/d39b64656eeb8c781a1bd0148026f57a.jpg)
ソフトメープル材のイメージ(pinterest)
ソフトメープルも一定の硬さがありますが、ハードメープルと比べると柔らかめ。
カラーは明るい灰白色で、心材はやや赤みがかかっています。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
ハードメープル、ソフトメープルとも、経年変化で褐色に変化していきます
ブラックウォールナット材
![](https://i.pinimg.com/564x/d1/15/88/d115889acf7d0660cf957d011e986355.jpg)
ブラックウォールナット材のイメージ(pinterest)
重くて丈夫なウォールナットは、反りやねじれが起こりにくいのが特徴。
傷や凹みに強く、衝撃性に優れているほか、温度や湿度の影響による狂いも少なめ。
木目は細い線から、次第にはっきり目立つようになっていきます。
濃い色合いですが、汚れやシミが目立ちやすい点に注意が必要。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
はじめは黒や紫系の濃色ですが、少しずつ色が抜けていき、明るい色味に変化していきます
ホワイトアッシュ材
![](https://i.pinimg.com/564x/8d/85/ef/8d85ef68fe4de1ef165f28f51e51ec69.jpg)
アッシュ材のイメージ(pinterest)
適度な堅さと弾力性があり、衝撃性や耐久性に優れているのが特徴。
頑丈で傷がつきにくいので、子どもやペットがいる家にも人気の樹種です。
木目はくっきりとしていて、節が出にくいのが特徴。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
経年変化は少なめですが、少しずつ黄色味が強く、やがて色が濃くなっていきます
針葉樹(ソフトウッド)の特徴と主な樹種
![](https://i.pinimg.com/736x/0f/87/e1/0f87e1da27efbd46a1e7e06a174d776b.jpg)
吉野杉の一枚板テーブル(pinterest)
針葉樹は柔らかく、肌触りがいいのが特徴。
軽くて、持ち運びがしやすい点もメリットです。
一方で、傷や凹みがつきやすいという特性があります。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
針葉樹の代表的な樹種をご紹介します
スギ材
![](https://i.pinimg.com/564x/5a/29/85/5a2985236e19af0437a95c132a94c25b.jpg)
スギ材のイメージ(pinterest)
スギ材は軽量で扱いやすく、狂いやねじれが比較的少ないのメリット。
木目は、規則性のある直線的なラインが特徴です。
防水性に優れており、水気や湿気の多い環境での使用も問題ありません。
デメリットは、凹みや傷がつきやすい点が挙げられます。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
もともと黄みや赤みが強い樹種ですが、経年変化でさらに濃い色合いに変わります
ヒノキ材
![](https://i.pinimg.com/564x/8e/7d/c4/8e7dc4f4675258c47b9346723c5ad5ec.jpg)
ヒノキ材のイメージ(pinterest)
ヒノキ材は浴槽に使われるほど、水気や湿気に強いのが特徴。
ヒノキチオールと呼ばれる独特の香りが楽しめ、防虫効果が高いことでも知られています。
まっすぐ流れる柾目の木肌の美しさは、節を含めて美しく、適度な光沢感もあり。
お値段はやや高めですが、長く維持できるので費用対効果に優れているといえます。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
はじめは白に近い色合いですが、じょじょに褐色(飴色)に変化していきます
パイン材・マツ材
![](https://i.pinimg.com/736x/71/ee/72/71ee727ca32899b74a58292e400e55d7.jpg)
パイン材(無垢)のイメージ(pinterest)
パイン材は一定の柔らかさがあり、断熱性や衝撃吸収性に優れています。
木目はナチュラルですが、節は多め。
一方で傷や凹みがつきやすく、取り扱いには注意が必要。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
はじめは薄く黄色みがかった色ですが、次第に飴色(褐色)に変化していきます
●
●
●
無垢材家具は子どもに大きく3つのメリットがある
![](https://i.pinimg.com/564x/2a/f5/1f/2af51fb271c009d877a89f21d9d51192.jpg)
無垢材のキッズテーブル&チェア(pinterest)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
子どもがいる家に無垢材家具をとりいれると、大きく3つのメリットが期待できます
メリット① シックハウス症候群のリスクが低く、アレルギーを持つ子どもも安心して使える
無垢材家具は、アレルギーを持つお子さんやペットがいる環境でも、安心して使えます。
なぜなら、無垢材家具は天然木が使われているため、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンといった、接着剤や塗料に含まれる揮発性有機化合物を放出する心配がないため。
めまいや頭痛、喉の痛みなどを引き起こすシックハウス症候群のリスクが低ければ、気密性が高い住宅でも安心して使うことができますよね。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
小さい子どもが毎日触れる家具は特に、化学物質を含むリスクが低い無垢材家具が安心
メリット② ひとつの家具を長く愛着を持って使うことの大切さを学べる
無垢材家具を使うことで、子どもに「家具を大切にする心」を育みやすくなります。
なぜなら、無垢材の家具は定期的にお手入れをすることで、長く使い続けることができるから。
大人が家具を大切に扱い、丁寧にお手入れする様子を見せることで、ものを大切に使うことの大切さや家具への愛着心が、子どもにもきっと芽生えるはず。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材家具についた傷も、家族にとっての良い思い出や味となります
メリット③ 自然のままの風合いや質感に触れ、天然木の良さを体感できる
子どもが無垢材家具を使うことで、天然木の特性を身をもって体感することができます。
なぜなら、人工的に作られた木材の家具とは異なり、天然木は自然のままの風合いや質感を存分に感じることができるから。
ひとつひとつ異なる木目や色の経年変化など、自然がおりなす造形美は、人工的につくられた家具では決して再現することができません。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
天然木の質感や風合いに毎日触れることで、本物の木の良さを子どもに伝えることができます
●
●
●
無垢材家具を「選ぶとき」と「買ったあと」。この3点に注意!
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材家具を選ぶ際は、下記3つのポイントに留意しましょう
留意点① 無垢材家具に使われている塗料や接着剤を確認する
無垢材とうたっていても、輸入木材を使っている家具の場合は、より注意が必要です。
なぜなら、海外産の木材は長時間の輸送に耐えるため、防虫剤や防腐剤が塗布されているケースがあるからです。
シックハウス症候群の原因となる化学製品が含まれていると、健康に害が出る可能性がありますよね。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
小さい子どもやペットがいるご家庭では、塗料や接着剤の種類を必ず確認しましょう
留意点②無垢材家具にシミや汚れがつきにくいよう、水濡れ対策やお手入れ方法を検討する
子どもがまだ小さく、食べこぼしや飲みこぼしの心配があるうちは、普段から水濡れ対策やこまめなお手入れを検討したいもの。
なぜなら無垢材家具は、一度水分や汚れがつくと内部まで浸透しやすく、シミや汚れがついたり、変色したりする可能性が高いからです。
「食事の際はランナーを敷く」「飲み物を置く際はトレーを使う」など、無垢材家具をそれらのリスクから回避するよう配慮しましょう。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
特に購入後の最初の半年間は、1~2ヶ月に1回オイルメンテナンスをするのがおすすめ。
水ジミがつきにくくなり、普段のお手入れが一層楽になります
留意点③ 無垢材家具は、直射日光が当たる場所や冷暖房器具のそばを避けて配置する
無垢材家具は、直射日光が当たる場所や、冷暖房器具のそばを避けて設置しましょう。
なぜなら無垢材家具は、湿度の変化により変形、あるいは変色する可能性が高いからです。
長時間日があたる場所や、クーラーやヒーターの近くに置いてしまうと、徐々に歪みが発生し、場合によっては、ひび割れが起きてしまったりすることも。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
日当たりのいいお部屋に配置する際は、窓際を避けるなどの工夫をしましょう
●
●
●
オイル仕上げの無垢材家具「普段のお手入れ」と「しっかりしたお手入れ」方法
自身でお手入れができるのは「オイル仕上げ」の無垢材家具のみ
無垢材家具の仕上げは、主に「オイル仕上げ」と「ウレタン仕上げ」があります。
そのうち、自分自身でお手入れができるのは、植物性オイルを木に浸透させる「オイル仕上げ」の無垢材家具のみ。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「オイル仕上げ」と「ウレタン仕上げ」の違いをもっと詳しく知りたい方は、下の記事もぜひ参考にしてください
-
-
後悔しない塗装種類の選び方|今から木製テーブルを買う子育て世代必見
”安らぎ”や”落ち着き”など、子どもへの心理的効果に良い影響を与えるといわれる木の家具。 木の家具の代表的なものに「テーブル」が挙げられますが、この塗装(仕上げ)には、いろいろな種類があることをご存じ ...
続きを見る
【普段のお手入れ①】オイル仕上げの無垢材家具は普段は乾拭きでOK
![](https://i.pinimg.com/564x/96/67/3b/96673b6b94a8fa4cbe69a6bc5b255282.jpg)
ウエス(pinterest)
無垢材家具(オイル仕上げ)の普段のお手入れは、ホコリや汚れを取り、水を固く絞った布で拭くだけ。
家具の表面を拭いたら、無垢材の表面に水気が残らないよう注意しましょう。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
水気が残るとシミの原因になるので、最後は必ず乾拭きするのを忘れずに。
【普段のお手入れ②】汚れが落ちにくい際は中性洗剤を薄めて拭き取る
無垢材家具(オイル仕上げ)の汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を少し薄めた液体に布類を浸し、固く絞ってから拭き取りを。
その後は、しっかり家具の表面を乾燥させましょう。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
きっと使ったことがあるはずのウタマロも、家具や壁紙、床材などに使えます(↓)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
それでも汚れが目立つ場合は、下記の手順を参考にしてください
【しっかりしたお手入れ①】取れない汚れやシミはサンドペーパーで対応
無垢材家具の汚れが目立つ場合は、サンドペーパーの使用を検討しましょう。
ただしその際は部分的でなく、家具の表面を全て同じ様に削る必要があります。
無垢材家具の樹種にもよりますが「100~120番」のサンドペーパーがおすすめ。
その後「240~400番」の仕上げ用サンドペーパーで、木目に沿って研磨していきます。
研磨後は、布類で汚れやホコリを取り除き、木の表面を乾燥させましょう。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
木の表面が濡れていると、その後で塗り込むオイルがしっかり浸透しません
【しっかりしたお手入れ②】オイル塗布後はすぐに拭き取って乾燥させる
サンドペーパーで木の表面の汚れやシミを取り除いたら、オイルやワックスを使ったお手入れにすすみます。
その際、必ず木目に沿いながら、オイルやワックスを薄く塗り広げていくのがコツ(塗りすぎ注意)。
無垢材家具の木口部分も忘れずに塗り、その後、新しい布(ウエス)でしっかり拭き取りを。
その後最低24時間程度は、塗布部分に触れないようにしましょう。
完全にオイルやワックスが乾燥するまで、家具の状態や使用環境にもよりますが、1週間程度はかかります。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
オイルが完全に乾くまでに使う場合は、クロス類を敷いて対応するのがおすすめ
【しっかりしたお手入れ③】使用後の布類は、必ず水に浸してから処分する
意外に忘れがちなのが、使用後の布(ウエス)の処理方。
オイルやワックスが染み込んだ布(ウエス)は、そのままゴミ箱等に捨てず、必ず水に浸してから処分しましょう。
なぜなら、布(ウエス)や軍手、刷毛などをそのまま放置すると熱を持ち、やがて自然発火する危険があるからです。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
あらかじめ水を入れたバケツを用意しておき、布(ウエス)を浸した後、濡れたままの状態でビニール袋に入れてから処分しましょう。
【しっかりしたお手入れ④】オイル仕上げの無垢材家具は、年2回のお手入れが理想
オイル仕上げの無垢材家具は、年2回お手入れするのが理想。
お手入れの頻度は、使用環境や家具の状態によって変わりますが、特に購入したての最初の半年間は、1~2ヶ月に1回オイルを足すことで、より美しさを保ちやすくなります。
なぜなら無垢材家具は、油分が不足してしまうと木の表面が毛羽立ち、反りや割れの原因になりやすいから。
無垢材は乾燥に弱いので、冬の乾燥する時期の前(秋頃)と、梅雨前(5月頃)の時期を選ぶのが効果的。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
梅雨の前が最適なのは、湿度が高くなるとオイルが乾きづらくなるのが理由です
●
●
●
無垢材家具のお手入れ「オイルタイプ」と「ワックスタイプ」の違いとは
無垢材家具のお手入れには、オイル、またはワックスのいずれかが使われることがほとんど。
どちらも浸透系かつ植物性油脂を原料としていますが、仕上がりや手触り感に、若干の違いがあります。
オイルタイプの特徴
オイル(液体)タイプは、ワックスよりも油分の割合が多いのが特徴。
もともとの木地(表面)の状態を残しつつ、木の内部まで浸透するため、濡れ感のある仕上がりになります。
一方で液体タイプのため、塗りすぎによるムラが出やすい点に注意しましょう。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
濃色系&木目がはっきりとでる樹種(ブラックウォールナット、オークなど)と特に相性抜群
ワックスタイプの特徴
ワックス(半固形)タイプは、ロウなどのワックス成分を多く含むのが特徴。
木の内部にそれほど浸透せず、木の表面に薄い塗膜をつくります。
オイルタイプほどの濡れ色にはならず、耐水性に優れているのがメリット。
一方で、オイルタイプと比べると定着性が弱く、短いスパンでメンテナンスが必要になります。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
ワックスタイプは、薄い色味の樹種(ホワイトアッシュ材やメープル材など)におすすめ
●
●
●
IC(インテリアコーディネーター)兼建築士が厳選!
無垢材家具のお手入れにおすすめの自然塗料
ここからは、無垢材家具のお手入れにおすすめの、自然塗料をご紹介します。
造膜(ウレタン塗装)タイプと異なり、木に浸透させるタイプの塗料なので、無垢材ならではの美しい木目や温もりを味わえることうけあい。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
初心者さんでも扱いやすく、プロユーザーにも長く支持されている、おすすめのメーカーを4社厳選しました!
オスモカラー「#1101 エキストラクリアー」と「#3101 ノーマルクリアー」
オスモ社は、環境先進国であるドイツの木材メーカーとして、1878年に創業した会社です。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
”透明色で、ツヤのない仕上がりにしたい”方には「#1101 エキストラクリアー」がおすすめ
オスモカラー 「#1101 エキストラクリアー」
「オスモ #1101 エキストラクリアー」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
屋内用(床を除く)のクリアー色は、これ一本でまかなえます
【オススメPOINT②】
オスモカラーのなかでも木に深く浸透し、木の美しさを引き立てます
【オススメPOINT③】
塗り替え時にサンディング(やすりをかけて表面を滑らかにする作業)の必要がなく、1回上塗りするだけでOK
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
オスモ社の自然保護塗料は、ひまわり油や大豆油、アザミ油などの「植物油」と「植物ワックス」をベースに作られているのが特徴
「オスモ #1101 エキストラクリアー」は、どんな用途に向いている?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「オスモ #1101 エキストラクリアー」は、無垢材家具やその他木製家具・建具・幼児用玩具・天井・壁などに使えます
「オスモ #1101 エキストラクリアー」を使えないのは、どんなところ?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「オスモ #1101 エキストラクリアー」は、木質フローリングやコルクタイル、湿気の多いキッチンや浴室脱衣場には使えません
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
”透明色で、濡れ色を強調したい方”
”つやの少ない仕上がりを希望する方”
には「オスモ #1101 エキストラクリアー」がおすすめ!
●
●
●
全くのツヤ無しより、少し光沢感があるタイプがいいんだけど…
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
”透明色&ほんの少しの光沢感が欲しい”方には「オスモ #3101 ノーマルクリアー」をぜひ(↓)
オスモカラー 「#3101 ノーマルクリアー」
「オスモ #3101 ノーマルクリアー」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
「3分つや有り」の高級感ある表面に仕上がります
【オススメPOINT②】
無垢材家具や木製家具、建具、子供用玩具、壁、天井など、室内のあらゆる木部に使用可能
【オススメPOINT③】
耐久性、撥水性、防汚性に優れ、液体のこぼれによるシミを防ぎます
「オスモ #3101 ノーマルクリアー」は、どんな用途に向いている?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「オスモ #3101 ノーマルクリアー」は、家具・建具・幼児用玩具・天井・壁はもちろん、湿気の多いキッチンや浴室脱衣場にも使えます
「オスモ #3101 ノーマルクリアー」を使えないところは?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「オスモ #3101 ノーマルクリアー」は、木質フローリングやコルクタイルには使えません
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
”透明色で、3分つや有り仕上げを望む方”
”湿気の多いキッチンや浴室脱衣場でも使いたい方”
には「オスモ #3101 ノーマルクリアー」がおすすめ!
●
●
●
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
続いて、おすすめの自然保護塗料の2社めをご紹介します
リボス「カルデット#270」と「クノス白木 #244-200」
リボス社は、1974年に創業したドイツ生まれの会社です。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
”内装・屋外兼用で、色の選択肢を増やしたい”方には「カルデット #270」がおすすめ!
リボス 「カルデット#270」
「リボス カルデット#270」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
木に深く浸透し、木目を活かした仕上がりになります
【オススメPOINT②】
床、天井、家具など、室内のあらゆる木部に使用できます
【オススメPOINT③】
紫外線をカットするので、屋外でも使えます(一部カラーを除く)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
リボス社は「自然由来のものであっても、人体に有害なものは使用しない」という理念に基づき、亜麻仁油(植物油)を主原料とした商品づくりにこだわる会社です。
「リボス カルデット#270」は、どんな用途に向いている?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「リボス カルデット#270」は、木製家具・木製玩具、建具、床・壁・天井、柱・腰壁などに使えます(塗装回数は2回必要)
「リボス カルデット#270」は、クリアー色以外にも選べる?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「リボス カルデット#270」は、ウォールナット色やオーク色など、全9色から選ぶことができます
「リボス カルデット#270」は、屋外でも使える?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「リボス カルデット#270」は、クリアー色とホワイト色のみ、室内限定です。
それ以外のカラーは、屋外使用がOK!
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
”内装・屋外兼用の木材保護塗料を探している方”
”全10色(クリアー色1色/着色9カラー)から色を選びたい方”
には「リボス カルデット#270」がおすすめ!
●
●
●
リボス社の商品で、白っぽい無垢材家具に合う自然塗料はある?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
白木の素材感を生かした仕上げには「リボス クノス白木 #244-200」がおすすめです
リボス 「クノス白木 #244-200」
「リボス クノス白木 #244-200」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
白木のやさしい色味を長く保ち、汚れや日焼けなどから保護します
【オススメPOINT②】
濡れ色やツヤ感を抑えつつ、白木の素材感を活かした仕上がり
【オススメPOINT③】
撥水性に優れ、水気や湿気にも強い仕上げです
「リボス クノス白木 #244-200」は、どんな用途に向いている?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「リボス クノス白木 #244-200」は、無垢材家具やその他木製家具、建具、腰壁、床・壁・天井、キッチン・洗面などの水回りに使えます(塗装回数2回)
「リボス クノス白木 #244-200」を、使えないところは?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「リボス クノス白木 #244-200」は、木質フローリングやコルクタイルに使うことはできません
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
”ツヤを抑え、白木の素材感を活かした仕上がり”
”床、天井、家具など、室内のあらゆる木部に使いたい”
方には「リボス クノス白木 #244-200」がおすすめ!
●
●
●
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
次に、おすすめの自然保護塗料の3社めをご紹介します
太田油脂「匠の塗油」と「匠の塗油・彩速」
太田油脂株式会社は、明治35年に創業した愛知を拠点とする会社。
食品会社ならではの精製技術でつくられた天然塗油は、プロユーザーからも高い信頼を得ています。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
”添加剤は一切不要!”とお考えの方には、植物油(えごま油)100%の「匠の塗油(とゆ)」がおすすめ!
太田油脂「匠の塗油(とゆ)」
「太田油脂 匠の塗油」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
有害な化学物質や防腐剤は、一切入っていません。
α-リノレン酸を豊富に含む、えごま油ベースの100%植物油です
【オススメPOINT②】
無垢材の家具、フローリング、ドア、柱などに使うことができます
【オススメPOINT③】
浸透性が良く、1回塗りでOK。塗ってすぐ乾拭きができます
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
太田油脂株式会社は、有害な石油系の化学物質、防腐剤、重金属を一切使用しない製品づくりにこだわりを持つ会社です
「太田油脂 匠の塗油」は、どんな用途に向いている?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「太田油脂 匠の塗油」は、無垢材の家具やフローリング、ドア、柱などに使うことができます
「太田油脂 匠の塗油」を塗ると、色やツヤはどんな仕上がりになる?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「太田油脂 匠の塗油」のカラーは、クリアー色。
濡れ色に仕上がり、木目が美しく引き立ちます。
白い木は白いまま、濃色の木は濃いままと、自然な色艶に仕上がります。
「太田油脂 匠の塗油」は、何回塗る必要がある?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「太田油脂 匠の塗油」は、1回塗りでOK。
薄く擦り込みながら、伸ばし塗りをしてください
「匠の塗油」シリーズで、もっと手軽に早く塗れる商品はある?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
速乾性を求める方には、作業効率を向上させた「彩速シリーズ」がおすすめ(↓)
●
●
●
太田油脂 「匠の塗油・彩速」
「匠の塗油・彩速」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
匠の塗油と同じく主成分はえごま油(植物油99.9%使用)。
もちろん1回塗りでOK。
【オススメPOINT②】
無垢材の家具、フローリング、ドア、柱などに使うことができます
【オススメPOINT③】
速乾性能を増しつつ、作業効率を向上。
「匠の塗油」同様、人体への安全性に徹底的に配慮しています
「太田油脂 匠の塗油・彩速」は、「匠の塗油」と何が違うの?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「太田油脂 匠の塗油・彩速」は「匠の塗油」より、さらに作業効率を向上。
添加剤オクチル酸コバルトが含まれますが、人体に安全な成分なので安心です。
植物油99.9%と「匠の塗油」同様に、体に優しい成分だけを使用。
「太田油脂 匠の塗油・彩速」の、色やツヤは、どんな仕上がりになる?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「太田油脂 匠の塗油・彩速」は「匠の塗油」と同じ、クリアー色。
美しい濡れ色に仕上がり、木目がくっきりと引き立ちます。
「太田油脂 匠の塗油・彩速」の匂いは、気になりやすい?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
「太田油脂 匠の塗油・彩速」は「匠の塗油」同様、えごま油特有の匂いが特徴。
10日から2週間程で、匂いはほぼ気にならなくなりますが、感じ方には個人差があります。
心配な方は、ご使用前に匂いに反応しないか、事前に確かめておきましょう
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
作業効率を向上させたい方には「太田油脂 匠の塗油・彩速」がおすすめです
●
●
●
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
最後に、おすすめの自然保護塗料の4社めをご紹介します
小川耕太郎∞百合子社「蜜ロウワックス」と「ミストデワックス」
有限会社 小川耕太郎∞百合子社は、1998年に創業した岡山県を拠点とする会社です。
国産自然塗料ワックスの草分け的存在で、蜜ロウとエゴマ油の自然材料だけでできているのが特徴。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
”赤ちゃんやペットが居る環境で安心して使いたい”なら、材木屋さんと養蜂家さんが開発した「未晒し蜜ロウワックス」がおすすめ!
小川耕太郎∞百合子社 「未晒(みざら)し蜜ロウワックス」
小川耕太郎∞百合子社の「未晒し蜜ロウワックス」は、「A」「B」「C」の3種類があります。
家庭用として使うなら「A」または「C」タイプを選びましょう。
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「A」タイプは、油を吸い込みやすい木におすすめ(桐など)。
オイルステイン仕上げや、柿渋仕上げの無垢材家具にも向いています
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「C」タイプは伸びがよく、ヒノキ、杉、パインなど、ほとんどの木に適応します
「未晒し蜜ろうワックス」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
原料は、蜜ロウ(国産・無漂白)と、エゴマ油(国内生産)のみ。
手に付いても口に入れても問題なく、子どもやペットがいるご家庭に最適!
【オススメPOINT②】
無垢材や集成材の家具・玩具はもちろん、スプーンやトレー、フローリング、コルク製マットやコルクフローリングにも使えます
【オススメPOINT③】
無塗装or自然塗料のメンテナンスに最適。優れた撥水効果を発揮します
我が家の無垢材家具に「蜜ロウワックス」を使っても問題ないか、判別方法を知りたい
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/質問する人.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「蜜ロウワックス」を使えるかどうかは、木材の撥水性をチェックすることでわかります。
木部にほんの少し、水をたらしてみてください
水が球状になったり、はじいたりしないので、撥水性はないですね…
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://i.pinimg.com/564x/16/b4/b6/16b4b6abddbb73c613ed73dee5f4719e.jpg)
撥水性あり(上左)、撥水性なし(上右)のイメージ(pinterest)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
木部に撥水性がなく、シミや汚れもないなら「未晒(みざら)し蜜ロウワックス」が問題なく使えます
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
蜜ロウワックスのタイプで迷ったら「A」タイプ」より「C」タイプが使いやすいのでおすすめ
木部に撥水性がある場合は「未晒し蜜ロウワックス」を使ってはダメ?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
木部に撥水性があり、かつ、木部に汚れやシミがないなら「ミストデワックス」がおすすめ(↓)。
自然塗料・化学塗料いずれの塗装種類でも、使用することができます
小川耕太郎∞百合子社 「ミストデワックス」
![](https://i.pinimg.com/564x/b3/31/1b/b3311b90ecf93e2b15a35ed9601e34eb.jpg)
「ミストデワックス」(詳細はamazonなどを参照↓)
「ミストデワックス」のここがオススメ
【オススメPOINT①】
「汚れ落とし」と「塗膜保護」を同時に行えます
【オススメPOINT②】
無垢材家具、突板家具やガラス、プラスチックの照明器具、ステンレス製のカラン、無垢材フローリング、畳、コルクフロアなどに使用できます
【オススメPOINT③】
原料は、安全なアルカリ水、エゴマ油、無漂白の蜜ロウの3つだけ。
ペットや小さな子どもがいるお家でも安心
木部が古くなっていて、汚れやシミが目立つ場合は?
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/驚く.jpg)
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
木部が変色、または、水シミや黒ズミがあり、さらに撥水性がある場合は、販売店に問い合わせをしたほうが安心です
●
●
●
「蜜ロウワックス」と「ミストデワックス」を使える条件を、下にまとめました。
「蜜ロウワックス」が使える条件
①木部に撥水性がない
②塗布する木材が新しい、または、目立ったシミ等がない
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
蜜ロウワックスのタイプで迷ったら「A」タイプ」より「C」タイプが使いやすいのでおすすめ
●
●
●
「ミストデワックス」が使える条件
①木部に撥水性がある
②塗布する木部に変色や水ジミ、黒ズミがない
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
上の①②いずれも該当する場合は「ミストデワックス」を使用できます
●
●
●
「蜜ロウワックス」「ミストデワックス」が使えないケース
①塗布する木部に変色や水ジミ、黒ズミがある
②撥水性があり、化学塗料(ワックス)や着色、オイルステイン仕上げが施されている
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
上の①②にあてはまる場合、小川耕太郎∞百合子社の「蜜ロウワックス」や「ミストデワックス」を使用しても、じゅうぶんな効果が得られない可能性が高いです。
詳しくは販売店に問い合わせてみましょう
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/24993081.jpg)
「赤ちゃんやペットが居る環境で安心して使いたい」方には「未晒し蜜ろうワックス」。
「使用用途を広く、汚れ落としと塗膜を同時に行いたい」方には「ミストデワックス」がおすすめです
●
●
●
この記事のまとめ
- 木の家具は主に「無垢材」「集成材」「木質系加工材」に分類できる(比較表あり)
- 無垢材家具は、定期的にメンテナンスすることで長く愛着を持って使い続けることが可能
- ウレタン仕上げの無垢材家具は、お手入れは楽だが修復不可
- 無垢材家具は水気や湿気に弱いため、普段の使い方に配慮が必要
- 無垢材家具を保護するおすすめの自然塗料は、主に4種類ある
![](https://numatami.com/wp-content/uploads/2024/04/ふつう.jpg)
無垢材家具は、水気や汚れがつかないよう気を付ける必要がありますが、お子さんが小さいうちから天然木に触れることで、家具への愛着がきっとわくことでしょう。
オイル塗装仕上げの家具を選ばれたら、ぜひ人体にも環境にも優しい自然保護塗料を合わせて使ってみてくださいね
この記事が少しでもお役に立ったのなら、シェアして頂けると嬉しいです 😀