【小学校低学年からの学習椅子】長く使うための選び方

2024年2月13日

この記事はこんな方におすすめ

子ども用学習椅子の選び方を知りたい方

~この記事でわかること~

子ども用の学習椅子選び 後悔しないポイント!

座面の高さ&奥行の調節機能があれば、小学校低学年~高校位まで対応しやすい

低学年は足置きが付いたものを。将来的に取り外しができるものがベスト

③低学年のうちはキャスター付き(ロック機構)が使い勝手抜群

④座面の仕様(素材)は「座り心地」や「清掃性」を考える

 

子ども用の学習椅子。

学習机とセット販売されているものが多いですが、既存のテーブルや造作カウンターなどにあわせて

『単品の学習椅子』を探すケースも多いはず。

食事用のダイニングチェアとは異なり、学習目的で使う椅子は、長時間正しい姿勢を保てる椅子を選びたいもの。

子ども用学習椅子の選ぶ前に、これだけは押さえておきたいポイントをご紹介します。

 

正しい姿勢で作業に集中!後悔しない学習椅子の選び方

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学習椅子の種類には、「木製椅子」や「回転椅子」のほか、背もたれがない「バランスチェア」や「スツール」などの種類があります。

椅子の種類 メリット デメリット
木製椅子 座面が動かないため安定感がある

〇他の家具と馴染みやすくデザインやカラーが豊富

▲奥行や高さの調節が難しい

▲座る度に椅子を引く必要がある

回転椅子 奥行や高さの調節が容易
〇机との位置関係を調整しやすい
▲ロック機構なしは動きやすいため使いづらい

▲脚部のデザインによっては、机下に収まらないことも

バランスチェア 〇正しい姿勢を維持しやすい

背もたれがないので、見た目の圧迫感が少ない
〇安定感があり、倒れにくい

▲サイズが大きめなので、机下に収まらない場合がある

▲特殊な座り方になるため、長時間の使用には向かない

スツール コンパクトで場所を取りにくい

持ち運びがしやすい

▲背もたれがないため、長時間の使用には不向き

 

座面の高さ&奥行の調節機能があれば、小学校低学年~高校位まで対応しやすい

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小学校低学年のうちは、一般的なワークチェアを学習用として代用するのはおすすめできません。

身体に負担がかかりやすく、正しい姿勢を長時間保つことができないのが理由です。

まず、必須の機能として考えたいのが、座面の高さ調節機能

机との距離を常に最適に調節できるため、既存のダイニングテーブルや造作カウンターにも対応しやすくなります。

ちなみに・・・

子どもが無理なく座れる椅子の座面高さは「子どもの身長の25%」が目安。

座面高さの目安(pinterest

 

例えば、子どもの身長が100センチなら、椅子の座面高さは「約25センチ」が適正です。

子どもの身長と椅子の座面高さの目安は、下表を参考に。

 

参考:厚生労働省HP

子どもの年齢 子どもの身長(目安) 椅子の座面高さ
(身長×0.25)
机やテーブルの高さ
(身長×0.44)
1~2歳 76~89㎝ 19~23㎝ 33~40㎝
3~5歳 95~110㎝ 23~28㎝ 41~49㎝
6~8歳 114~126㎝ 28~32㎝ 50~56㎝
9~11歳 132~147㎝ 33~37㎝ 58~65㎝
エダ

膝・腰・腕が90度の角度」になれば、正しい姿勢が保持できています。

「テーブル天板と足の間に余裕があり、太ももが動かしやすいかどうか」もチェックしましょう

 

低学年は足置きが付いたものを。将来的に取り外しができるものがベスト

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特に小学校低学年の頃は、足が床にしっかり届かないと、足がぶらぶらしやすくなり、集中力が途切れやすくなる原因に

まだ体が小さいうちは、足裏を安定しやすい足置き付きがおすすめ。

足置きが付いている学習椅子のなかには、「高さを自由に調節できるもの」や「自由に取り外し可能なもの」もあります。

エダ
足置きを取り外せば、子どもっぽさが薄れてすっきりしたデザインに。

年齢が上がっても使いやすくなります

 

低学年のうちはキャスター付き(ロック機構)が使い勝手抜群

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一般的な椅子は、安定して座ることができますが、一方で、立ち上がりの動作がやや面倒。

特に小学校低学年のうちは、キャスター付きタイプが使い勝手抜群です。

さらに、座ると同時に自動的にロックがかかるタイプなら、椅子の位置が固定され、ストレスフリーで使えるように。

エダ
椅子の下にチェアマットを敷けば、床材を傷つけることなく、

かつキャスターをよりスムーズに動かせるようになります

座面の仕様(素材)は「座り心地」や「清掃性」を考える

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学習椅子の仕様(素材)でおすすめなのは、「合成皮革貼り(PVCレザー)」または「板座」

なかでも、合成皮革貼り(PVCレザー)は、ファブリック(布貼り)と比べて汚れにくく、板座よりも座り心地に優れるのが魅力です。

板座は、ファブリックや合成皮革より耐久性があり、汚れにも強いのがメリット。

座面の仕様(素材) メリット デメリット
合成皮革
(PVCレザー)
座り心地が良い

カラーコーディネートが楽しめる

破れや中材(ウレタンなど)のへたりにより修復が必要

夏はべとべとした感触になりやすい

板座 破れや張り替えの必要がなく、耐久性が高い

メンテナンスが楽

合成皮革やファブリックよりも硬さを感じやすい(クッションや座布団が必要)

冬は冷たさを感じることがある

ファブリック
(布)
座り心地が良い

合成皮革に比べて触り心地が良い

通気性に優れ、ムレにくい

インテリア性が高い

合成皮革と比べて摩耗しやすい

汚れや水気に弱い

破れや中材(ウレタンなど)のへたりにより修復が必要

 

 

エダ
「板座なら座布団やクッションを敷く」
「ファブリックなら汚れ防止のカバーをする」など工夫をすれば、
それぞれのデメリットを補うことができます

 

この記事のまとめ

子ども用の学習椅子選び 後悔しないポイント!

座面の高さ&奥行の調節機能があれば、小学校低学年~高校位まで対応しやすい

低学年は足置きが付いたものを。将来的に取り外しができるものがベスト

③低学年のうちはキャスター付き(ロック機構)が使い勝手抜群

④座面の仕様(素材)は「座り心地」や「清掃性」を考える

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沼民(ヌマタミ)のエダ

二級建築士・インテリアコーディネーターです。 子どもにとっていい影響を与える「環境(家)づくり」「知力・心・体への働きかけ」、いい暮らしづくりに役立っている「インテリアコーディネーター(IC)・二級建築士」資格について紹介しています

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